就職活動中に書いた履歴書の数
これ以上ペンを持ち続けると腱鞘炎になってしまうのではないかというほど、毎日のようにペンを走らせていたのは、履歴書を書き続けていたからです。私は大学3回生になったと同時に、就職活動をスタートさせたのですが、最終的に採用が決まったのは、大学4回生になったときのことでした。そのため、丸々1年間ほど就職活動に取り組んでいた私は、その間に何十枚もの履歴書を書いてきました。履歴書というと、氏名、住所、生年月日といった基本的な個人情報をはじめ、自分の歩んできた学歴であったり、持っている資格、自分のアピールポイントとなる長所、そしてどうしてその会社に就職をしたいのかという志望動機を書き込むもので、面接において相手に自分を評価していただく1つのポイントになるものです。そんな履歴書は、決して手を抜くことを許されず、求人に応募をするたびにその会社に合った内容のものを書く必要がありました。私は就職活動中、約50社ほどの求人に応募をしたため、それに加えて練習したものや失敗した枚数も考えると、下手すれば100枚は書いてきたかもしれません。私がこの履歴書を書くにあたって気をつけていたことは、決して走り書きをすることなく、1字1字を丁寧に書くということです。
文字というのは人間の心を表すものであり、面倒だと思いながら書いていれば、その気持ちが文字として表れ、それを通して相手に気持ちが伝わってしまいます。私はいつでも就職を決めたい、採用していただきたいという気持ちを込めて、履歴書を書き続けていました。そんな私は、最終的に1つの会社で採用していただけることに決まり、ようやく就職活動を終えることができました。履歴書を書いている間、どのようにして自分のことをアピールすればいいのかと、その都度考えていたことによって、自分の長所を知ることができ、それが働くことに対しての自信にもつながりました。履歴書の数だけ自分の努力があったという証だと思います。
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